潰瘍性大腸炎が倒せない

潰瘍性大腸炎への恨み辛みや美味しかった料理などを中心に、潰瘍性大腸炎を倒さんとする勇者の軌跡。

優先とは

口内炎も倒せない今日この頃。
多少マシになってきたとはいえまだまだ絶賛活動期です。
消化不良はおさまり、貧血も改善が見られ、余程疲れていなければフラつくようなことはなくなりました。
でも私は、電車やバスでは座れないと困ります。

もしかしたらIBSの方も同じじゃないかと思うのですが、下痢の時は電車やバスでは座れないと困りませんか?
もよおしたら一度降りて用を足せばすっきり、また乗車していざ目的地へ、なんて生易しいもんじゃありませんから。
長々と駅のトイレを占領し、下手をすればトイレの環境の悪さで悪化し、やっと電車に戻ったと思ったらもう一度。
急行や特急だと一つ停まるごとにトイレに駆け込むような経験もあります。
ところが、座ると降りずに乗っていられるのです。
かなりの確率で物理的に抑え込むことができるからです。
身体に良いか悪いかはわかりませんが、精神的にはとても楽になります。

そんなわけで、体力の有り余る状態でも座席を求めてしまうのですが、都心ではそう簡単にはいきません。
貧血の時ですらなかなか言えないのに、鉄も体力もある状態で譲ってとは言い難い。
病気なのでと言い訳できるからと優先席に行ってみても、誰でもトイレと同じく、何故か優先席はなかなか空きません。
座席数が少ないので回転率が悪いのです。
しかもたいていは、どことなく疲れてそうな人や見るからにご老人といった方々が座っているので、貧血の時ですら譲ってと言えたことはありません。
さらには、疲れた方は目を閉じていますし、ご老人は例え健康で元気でも自分が座るのは当然だというような体ですから、本当に貧血で立つのもやっとという時でも誰も声をかけてすらくれませんでした。
本当に立っているのが危ない方々ばかりだったなら仕方ないのですが。
結局普通の座席の方が座れる可能性が高いので、一度優先席付近で倒れかけて以来、混雑した車内では優先席には近付かないようにしています。
大変申し訳ないと思いながらも、目の前でなくとも近くが空いたら素早くそして図々しく身体をねじ込んでいます。

私の発言力などささやかで何にもならないとは思います。
それでも、この記事を読んだ方だけでも、優先席で優先さるべきはどんな人なのか、改めて考えてください。
考えた結果が、私のような人間は優先席に座るべきでないとなっても構いません。
ただ考えてください。
想像してください。

例えば、若く遊んできたようにも見える女性が優先席に座っていたら?
もし彼女がヒールの靴を履いていたら、道中足を痛めたり、疲れてフラついていたのかもしれません。
ぺたんこ靴だったら、妊娠初期で少し具合が悪いのかもしれません。
最近はデメリットを恐れてマタニティマークを隠す方もいると聞きます。

例えば、どう見ても運動部の男子高校生が優先席に座っていたら?
もしかしたら怪我をしているのかもしれません。
いまだに無茶な指導をする顧問やコーチがいるらしいので、フラフラに疲れ果てている可能性もあります。

では、そんな人達が優先席の前に立っていたら?
多少疲れていそうでも見た目は健康そうな若者です。
彼らが座席を必要としていてもわかりませんよね?
判断の困難さを認識していただけたなら、あなたがどのような年齢でも、どうか必要のない時は、混雑した車内では優先席には座らないでください。
そして願わくばあなたの周りの方にも、この考えを浸透させてください。

譲ってと言うのは非常に勇気が要ります。
個人的には譲る方が楽です。
でも譲るべき相手は見た目でわかる範囲でしかみつけられません。
杖をついていたり、見るからに足腰が弱っていたり。
逆に、たとえ白髪の方でも習慣的に登山をしているような健脚に出くわすことも珍しくありません。
だからどうか、揺れる車内で安全に立って居続けられる状態の方は優先席には座らないでください。
ワガママなお願いですが、少しでも必要な人が座れるようになればと思っております。
私も寛解時には座席に貪欲になることはありません(笑)